日本人がよく使うフレーズの「よろしくお願いします」は、中国語ではどのような表現になるのでしょうか。
この記事では、ビジネスやメールでも使える便利な「よろしくお願いします」の中国語フレーズをまとめました。

「よろしくお願いします。」の中国語フレーズ
「よろしくお願いします。」の中国語フレーズを紹介します。
自己紹介での「よろしくお願いします」
我是从日本来的大谷。从今天起,我和大家一起工作。请多关照。
私は日本から来ました、大谷です。今日から皆さんと一緒に仕事をします。どうぞよろしくお願いします。
中国語を勉強する、誰もが最初に会話で使わないといけない『自己紹介』での大切なフレーズですのでぜひ覚えましょう。『请多关照』の部分が『どうぞよろしくお願いします』に相当し、分解すると「请」は「どうぞ」、英語の「Please」に近いです。
「多」は「たくさんの」、关照は「世話をする」、直訳すると「どうぞ、私にたくさんお世話してください」となり、意訳すると「どうぞよろしくお願いします。」となります。これは雰囲気で覚えるしかありません。そもそも、日本語の「よろしく」もあいまいな表現と言えます。 慣れてくると自然に口からでてくるようになります。
新年の挨拶での「今年もよろしくお願いします」
新年快乐!今年也请您多多关照。
(シンニエンクアイラ!ジンニエンイエ チンドゥォードゥォーグアンジャオ)
新年あけましておめでとうございます!本年も何卒よろしくお願いいたします。
いわゆる新年のあいさつです。中国の正月は旧暦ですが新年のあいさつを重んじるのは日本と全く同じです。『新年快乐』は日本の「あけましておめでとう!」に相当するフレーズです。「今年也」は「今年も」で、「您」は、「你(あなた)」の尊敬語にあたり、「多多」は「多」を重ねた強調で「どうか、たくさん」、「关照」は「お世話をする」ということで、「今年もどうかたくさん私のお世話をしてください=本年もどうぞよろしくお願いします」という表現になります。
ビジネスで使える「よろしくお願いします」
关于会议的事,拜托您了。
(グアンユーホイイーダシー、バイトゥオーニーラ)
会議の件よろしくお願いしますよ!
こちらの表現は頼みごとを「依頼」する際の、「よろしくお願いします!」です。直訳すると「会議の件、あなたに託しましたよ!」で、「会議の件、よろしくおねがいしますよ!」といったニュアンスになります。 自分以外の人や物、事を「お願いや依頼」するときによく使いますので覚えておくと便利な表現です。
「今後ともよろしくお願いします」の中国語
我希望以后也请多多关照。
(ウォーシーワンイーホウチンドゥォードゥォーグアンジャオ)
今後ともよろしくお願い致します。
直訳すると「私は今後(あなたが)たくさん、たくさん(私を)世話することを希望します」となります。中国ではそこまで丁寧に「今後ともよろしくお願いします」とは日頃言いませんが、日本では特にビジネス上のリアル、メールに関わらず、毎日のように使っているフレーズですね。中国で使うと、「不用那么客气!」 「そんな気を使わないで!」と言われ窮屈に感じられることも多いです。日本人独特のあいさつ表現です。
お別れの際に使える「よろしくお伝えください」
再见! 请替我向你的妈妈问好。
(ザイジエン!チンティーウォーシィァンニーダマーマウェンハオ)
さようなら!ぜひあなたのお母様によろしくお伝えください。
ここにいない別の人に「よろしく」と好意を伝えてほしい時の「よろしくお願いします。」の言い方です。日本でもよく使う言い回しです。直訳すると、请はPleaseなので「どうぞ」、替我は「私に替わって」、向你的妈妈は「あなたのママに向かって」、问好は「よろしくと言う」になり。「どうか、私に替わってあなたのママによろしく(好意)と言っといてください!」何となく意味が分かりますよね。 やはり使い慣れて覚えてしまうのが一番です。
丁寧な「よろしくお願いします」
明天的会议九点开始,请确认一下。
(ミンティェンホイイーィォディェンカイシー、チンチュエレンイーシャー)
明日の会議は9時スタートです。よろしくお願いします。
「明天的会议」は「明日の会議」、「9点开始」は「9時スタート」、请は「どうぞ~~ください」、「确认」は「確認」、「一下」は「ちょっと」。 直訳すると、「明日の会議は9時スタートです。ちょっと、確認してくださいね。」となり、特に「よろしくお願いします」に当たる言葉はありません。 ですので。「よろしくお願いします」という「ニュアンスが含まれた文章」ということにあります。よろしくとは日本語で「ちょうど良い具合に」というような意味でもありますので、「明日の会議、9時スタートだから、いい具合にうまくやってね」というような感じです。
これからお世話になる人への「よろしくお願いします」
请多多指教。
(チンドゥォードゥォージージャオ)
ご指導よろしくお願いします。
こちらは先生や講師に教えをこう時に日本、中国どちらでもよく使う表現です。请は「どうぞ」多多は「たくさん、たくさん」、指教は「教える、助言する」になり、直訳でも十分伝わりますが、「よろしくお願いします」というニュアンスが含まれ、「ご指導よろしくお願いします」がぴったりの訳になると言えます。日本も中国も儒教の影響を強く受け、先生や師匠に対しては謙虚な姿勢で教えをこうという点では共に日常で使う必須フレーズです。
「今後ともよろしくお願いします」の中国語
请多多支持。
(チンドゥォードゥォージーチー)
今後ともよろしくお願いいたします。
こちらは、支持=「バックアップしてください。支えてください」という意味あいになり、中国語それ自体に「よろしくお願いします。」という言葉はありませんが、「バックアップのほどよろしくお願いします。」というニュアンスが含まれてきます。日本語の「よろしく」は「ちょうどいい具合に」という意味ですから、「いい具合にバックアップ(よろしく)お願いしますね」といった感じでいいです。
相手のご家族への代理の挨拶としての「よろしくお伝えください」
请代我向你的家人问好。
(チンダイウォーシィアンニーダジャーレンウェンハオ)
あなたのご家族によろしくお伝えください。
相手にここにいない家族の方に「よろしく」と好意を伝えてほしい時の「よろしく(お伝えください)」の言い方です。日本でもよく使う言い回しです。直訳すると、「请」はPleaseなので「どうぞ」、「代我」は「私に代わって」、「向你的家人」は「あなたの家族に向かって」、「问好」は「よろしくと言う」になり。「どうか、私に替わってあなたの家族によろしく(好意)と伝えておいてください!」直訳でも意味が分かりますよね。 やはり現地の「言い回し」ですので覚えてしまうのが一番の近道です。
家族からの「よろしく」を伝える
我父亲问您好。
(ウォーフーチンウェンニーハオ)
父がよろしくと申しておりました。
「问」は 「聞く、うかがう」、「您好」は「あなた様が良いかどうか」つまり、「あなたの状況をうかがってましたよ!=よろしく言ってましたよ」といったニュアンスです。「问好」で「よろしく言う」と覚えてしまえばOKです。
我的哥哥向您问候。
(ウォーダグーグシィァンニンウェンホウ)
兄がよろしくと申しておりました。
「我的哥哥」は「私の兄」、「向您」は「あなた様に向かって」、问候は「挨拶」なので、直訳すると「私の兄はあなた様に向かって挨拶してました。」となり、「あなたによろしく言ってましたよ!」と意訳するのが適切になります。先ほどの 问好は「よろしくと言う」、问候は「あいさつする」という意味でどちらも言い方が違うだけで同じようなニュアンスですね。同じ意味合いでも言い方は一つではないことがわかります。