「和して同ぜず」(和而不同 )の由来と使い方を詳しく紹介

「和して同ぜず」(和而不同 )の由来と使い方を詳しく紹介

yuki

「和して同ぜず」の読み方は「わしてどうぜず」、意味は「相手に協調はするものの、そう簡単には同調しない」です。

※注意※
協調:異なる意見のものがお互いを受け入れること
同調:他の意見に自分の意見を合わせること

この記事では、「和して同ぜず」の由来と使い方を詳しく紹介します。

この記事の著者
yuki

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プロフィール

福岡県出身、東京都在住
YouTube、SNSを使って中国語を学ぶ。weiboでは半年で1000件以上のコメントのやり取りをし、独学のスタイルを確立。その後本格的に勉強をはじめ、中検2級一発合格、HSK6級223点取得。2019年上海へ留学し、中国語と中国文化を学ぶ。
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「和して同ぜず」の意味と由来

「和して同ぜず」の正しい言葉遣いをマスターしましょう。

読み方と意味

ことば和して同ぜず
読みかたわしてどうぜず
意味相手に協調はするものの、そう簡単には同調しない

「和して同ぜず」の由来

「和して同ぜず」の由来は『論語』に記されています。

「論語・子路」のなかで、次のようなエピソードが紹介されています。

孔子は、次のように言いました。

孔子

徳のある人物は他人と協調はするが、人に媚びたり流されたりはしない。

徳のない人物は他人に媚びたり流されたりはするが、人と協調することはない

>>漢文・書き下し文を見る

「和して同ぜず」は、孔子の言ったこの言葉が由来となって生まれた故事成語です。

孔子は、自分の生き方を曲げてまで他人に同調しても、それは結局表面を合わせているだけであり、そこに真の友好関係は生まれないと言っています。

ちなみにこのように孔子の言葉をまとめた論語は、孔子が執筆したものではありません。
孔子の死後、弟子たちが孔子の言葉をまとめた書籍です。

発祥起源

和して同ぜずの起源
「和して同ぜず」の由来となったエピソードは春秋時代に起こりました。

「和して同ぜず」が記された『論語』は紀元前5世紀~紀元前1世紀にかけて徐々に編纂されたと考えられています。

「和して同ぜず」の使い方・例文

「和して同ぜず」はことわざとしてそのまま使用されます。

昨日のミーティングで意見が真っ向から対立しちゃって

yuki

それは大変だったね
こういうときって、先輩に譲ったほうがいいのかな?

yuki

和して同ぜずって言うじゃない、自分の意見は大切にすべきだよ
優れた集団は、「和して同ぜず」の精神を大切にしている。ただ馴れ合うだけの関係では、これ以上の発展は望めないだろう。
社内会議では和して同ぜずのスタンスを持つことが好まれる
彼はいつも和して同ぜずを体現している人間なので、多くの後輩から尊敬されている。

「和して同ぜず」の類義語

「和して同ぜず」の類義語は以下の3つがあります。

  • 和而不同
  • 和を以て貴しとなす
  • 和して流せず

「和して同ぜず」の類義語①和而不同

言葉和而不同
読み方わじふどう
意味人と協力はしても、むやみやたらに意見や態度を同じにしないこと

「和而不同」は、「和して同ぜず」の漢語表現です。
つまり、中国語を無理やり日本語にしているんです。

使い方は、「和して同ぜず」と同じです。

私と彼の意見はいつも食い違うが、和而不同な関係になりたいと思っています。
和而不同は社会人として必須な心構えである。

「和して同ぜず」の類義語②和を以て貴しとなす

言葉和を以て貴しとなす
読み方わをもってとうとしとなす
意味何事をやるにも、みんなが仲良くやり、いさかいを起こさないのが良いということ

「和を以て貴しとなす」は、「和して同ぜず」とニュアンスが異なりますが、人との協調を大切にするという観点では共通点があります。

日本人は和を以て貴しとなすことを良しとするので、例え多数決で決まったことであっても、必ず少数派への心遣いを忘れない。
和を以て貴しとなすという言葉があるように、お互いの気持ちを大切にしないで成功などあり得ない。

「和して同ぜず」の類義語③和して流せず

言葉和して流せず
読み方わしてりゅうせず
意味人と協調はするけれども、信念を失って流されることがない

「和して流せず」は、協調しても同調しない、という意味にあるように「和して同ぜず」とほぼ同じ意味を持っています。

周りの目を気にしすぎるよりも「和して流せず」の精神を忘れないことが大切だ。
チームワークが必要な仕事ほど「和して流せず」を大切にするべきだ。

「和して同ぜず」の漢文と書き下し文

それでは、「和して同ぜず」の漢文を見ていきましょう。

「和して同ぜず」の白文

和して同ぜずの漢文
引用:『教科書 高等学校 標準 古典B 漢文編』 第一学習社

「和して同ぜず」の書き下し文

子曰、
子曰く、
孔子はこう言った。

君子和而不同、
君子は和して同ぜず。
かしこい人は、周りとの協調を保ちつつも自分の意見を曲げてまで同調しない。

小人同而不和。
小人は同じて和せず。
器の小さい者は周りとの協調はうまくできないくせに、自分の意見をすぐ曲げて周りに合わせてしまうのだ。
参考:論語・子路より

「和して同ぜず」を英語で言うと

「和して同ぜず」の英語表現は次の2つが挙げられます。

  • Harmonize but not agree
  • One must draw the line somewhere

「和して同ぜず」の英語表現①

Harmonize but not agree

「Harmonize but not agree」の意味は、「調和するが同意はしない」です。

「和して同ぜず」の英語表現②

One must draw the line somewhere
「One must draw the line somewhere」の意味は、「どこかに線を引かねばならない」です。

「和して同ぜず」を中国語で言うと

中国語和而不同
ピンインhé ér bù tóng
カタカナフーアーブートン

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