HSK5級や6級には、「合格」の表記がなくなりました。
そのため、履歴書にHSKを書くときに、何点以上なら書いて良いのかわからなくなってしまう人が多いようです。
これまでは「合格」で一括りにされていたHSKも、点数表記にすることによって、さらに細かく中国語能力を分析することができるようになりました。
では、結局HSKはどのレベルなら履歴書に書けるのでしょうか?
もちろん、企業によってその答えはたくさんあります。
- 理系企業ならHSK4級でもOK
- 文書翻訳などはHSK5級200点以上が望ましい
- 対面通訳や駐在員ならHSK6級は欲しい
などなど、業種によって求められるレベルは異なります。
それではこの記事では、HSKをより効果的にアピールする方法と、それを生かした企業への応募方法について詳しく解説します。
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HSK何級から履歴書に書ける?
HSKで履歴書に書けるのは、5級以上です。
ただしこれには条件があって、HSK5級が通用するのは中国とちょっとだけ関わるかもしれない、という企業の場合です。
一方で、中国語を生かした仕事に就きたいのであれば、HSK5級以上が必要です。
即戦力はHSK5級以上
中国語を生かした職業に就きたいのであればHSK5級以上のレベルが必要です。
一般的な企業では「HSK5級」とだけ表記されており、何点かまでは詳しく書いていません。
これは企業側があまりHSKを理解していないとも言えますが、、、
今のところきちんと点数を示しているのは、中国の大学入試です。
- 一般理系コースはHSK5級180点以上
- 一般文系コース及びトップ理系コースはHSK6級180点以上
- トップ文系コースはHSK6級210点以上
これらが中国の大学で決められているということは、国際的な舞台でこのレベルが求められているといえます。
つまり、応募する企業の水準を満たしていれば履歴書に書いて良いし、満たしていなければ「勉強中」と付け加える方が効果的です。
履歴書には点数を明記すべき
先ほどの説明の逆手とると、低い点数なら点数を書かずに「取得」とだけ書けば点数が高い人との差を埋めれるような気がしますよね。
企業側が点数を理解していないなら、なおさらごまかせそうです。
とは言え、僕はこのやり方に賛成はできません。
実際に僕がバイトに応募したとき、面接には翻訳テストがありました。
それと同様に、通訳なら通訳テストがあるし、専門職なら専門用語のテストまでもあります。
つまり、履歴書で点数を隠しても、すぐに実力がバレてしまうんです。
だから、履歴書では正直に点数を書いた上で、今後もハイスコアを目指して勉強中、という風に書いた方が印象が良いし期待してもらうこともできます。
HSKを生かして就職活動するコツ
それでは、実際に書いた履歴書をどのように生かしていけば良いのか、考えてみましょう。
HSKを理解してくれる企業を選ぶ
HSKは日本での知名度が低く、さらに検定試験と級の順位が逆なので、HSK6級が初心者と間違われることさえあります。
中国語を使った職業に応募する以上は、企業側はHSKくらい知っていて欲しいのですが、実は中国との関わりが業務の一部にすぎない場合、「経営陣は中国のことを知らないけど中国語ができる人材が必要」という状況があります。
このような企業の場合はHSKよりも中国語検定の方がしっくり理解してもらえるので、あえてHSKを書かずに中国語検定だけを書くのも戦略の一つです。
あるいは「HSK6級(国際最高レベル)」のように、説明を足すなどもありでしょう。
特に大手企業へ応募する場合、このようなケースが見られるので注意が必要です。
yuki
このような勘違いで書類選考落ちという事態を防ぐためには、応募要件にHSKの基準を書いてくれている企業に応募するのがおすすめです。
企業側が中国語のことを理解していると分かるだけでなく、ライバルが少なくなるので、HSK上級を持っているみなさんには有利に働きます。
HSK5級がすぐに生かせる企業例
yuki
こちらは大手求人サイト「doda(デューダ)」に掲載されている求人情報です。

さらに、経験値として残るスキルの価値も高く、将来的にAIに負けない人材へと成長するきっかけになります。
このお仕事は少人数グループで分担していることや、過度な残業を防ぐルールも設定されていることを踏まえて、非常に雰囲気の良い会社だと読み取れます。
しかし、誰でも応募できるわけではないようです。
この求人へ応募するには、4年生大学卒以上の学歴が必要です。

さらに必須条件として中国語中級レベルがあります。
正直、メールチャットでやり取りするくらいならHSK5級180点もあれば十分すぎるでしょう。
ただ、中国語(北京語)という表記を見る限りこれを書いた人は普通話と北京語を混同しているので、人事の人が中国語を話せる可能性は低そうですね。
まぁ、中国に関心はあるけど日本人向けの本を読んで勉強した50代くらいのおじさん…なのでしょうか。。。
続いて
気になるお給料は次の通り
さらに福利厚生も整っていますね。
このように、HSKを指定して、中国語に対して理解のある会社であれば、自然とその人材の価値をわかってくれるし、待遇も良くなります。
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yuki
HSKを持っていると就職活動の幅が一気に広がるので、ぜひ試験勉強頑張ってくださいね!
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