中国語検定3級にはたくさんのテキストがありますが、短期間で効率よく受かるためには参考書選びがとても大切です。
中国語検定3級に合格するには、は200~300時間の勉強が必要だと言われています。宅建試験の勉強時間が300時間と言われているので、中国語検定3級も簡単に受からないことは分かりますね。
中国語検定3級は、「リスニング」「単語力」「文法」「読解」「翻訳能力」とそれぞれのパートごとに対策しなければ簡単に合格できません。
でもどうせ試験を受けるなら一発で受かりたいですよね。
そこで、今回の記事では中国語検定3級に最短で受かるためのテキストの選び方とおすすめテキストを紹介しますので参考にしてください。
中国語検定3級テキストの選び方
中国語検定は準4級から1級までの6段階にレベルが分かれており、今回の記事で紹介する中国語検定3級で求められる基準は「基本的な文章の読み書きができ、一般レベルの会話ができること」とされています。中国語の試験で比較されるHSKの4級から5級に相当し、中級者以上である程度は網羅的に学習していないと簡単に受からない難易度になっています。
中国語検定3級を取りたいと決めても、中国語検定の参考書は各出版社からいろいろなタイプのテキストが出ており、どのように選べばいいのか分からない人も多いでしょう。
そこで、まずは中国語検定対策テキストの正しい選び方を紹介していきます。
【目的別】苦手分野を強化できるテキストを選ぶ
中国語検定はリスニングと筆記部分に分かれているため、自分の弱点を強化したい分野に応じてテキストを選ぶ必要があります。リスニングを強化したい場合は音声をダウンロードできるテキストを選びましょう。音声をスマホなどに入れておけば、通勤時間やちょっとしたスキマ時間に聞けるので学習効率を上げられます。
また、中国語検定3級のレベルは基礎過程の完成を目指しており、基本的な文章を読み、書くことができることと簡単な日常会話ができるレベルが求められています。4級と比較しても求められるレベルが一段と高くなり、一夜漬けの詰込み方法で受かるほど簡単な試験ではありません。
そのため、基礎文法やピンイン表記、単語力などに不安を感じるのであれば、自分の弱点分野を強化できるようなテキストを選ぶようにしましょう。
中国語検定試験までの期間で選ぶ
中国語検定3級の対策テキストはいろいろとありますが、試験日まで日が浅い場合は1冊で総合的に学べるタイプのテキストを選んで効率化を図りましょう。例えば、試験日までに半年の猶予があれば、それぞれの苦手分野を強化できるテキストでじっくりと対策ができますが、試験日までに3か月を切った場合は1冊でトータル的に学べる総合教材型のテキストを選びます。試験直前となる1か月前からは、過去問を徹底的に解く練習をしておく必要があります。
そのため、試験日までの猶予期間がどれくらいあるのかを目安に、自分に合ったテキストを選ぶようにしましょう。
それぞれの強みを売りにしている出版社で選ぶ
中国語検定用のテキストを選ぶ際は出版社にも注意しましょう。中国語検定を実施している検定協会から出版されている「過去問シリーズ」は問題だけでなく解説も詳細に書かれているので、対策用の参考書としても活用できます。また、外国語学習者に人気のある「キクタンシリーズ」を出している「アルク」もおすすめです。「アルク」では中国語用の学習テキストを豊富にそろえており、単語力を強化できる「キクタン中国語シリーズ」も人気のあるテキストとなっています。
中国語検定3級テキストのおすすめ4選
正しいテキストの選び方が分かったところで、ここからはおすすめの中国語検定対策テキストを厳選して紹介していきます。
先ほどテキストの選び方でも紹介しましたが、「総合教材型の対策テキスト」をはじめ、タイプ別に紹介していますので参考にしてください。
出るとこだけ!中国語検定3級合格一直線
「出るとこだけ!中国語検定3級合格一直線」は、アスク出版の中国語検定対策用テキストです。中国語検定の特徴として、毎年似たような例文が出題される傾向にあり、本書の特徴も過去問を徹底的に研究し、中国語検定3級の内容の中で出題頻度の高い500問以上の練習問題を厳選しています。文法もリスニングも学習内容が多く、どこから手を付ければいいかわからない人にとっておすすめのテキスト内容になっています。28日間の全体スケジュールに沿って一日の学習時間の目安が載っており、毎日継続してどれくらいテキストを読めばいいのか分かるようになっているので効率よく学習できます。
音声もリスニングだけでなく、筆記問題と頻出単語の音声データがついており、PCを経由せずにスマホへのダウンロードもできるようになっています。
まずはこのテキストの練習問題を繰り返し解くことで全体の底上げをして、文法やリスニング、単語力などの足りない部分を他のテキストで補う使い方がいいでしょう。
「改訂版 合格奪取! 中国語検定3級トレーニングブック」シリーズ
「改訂版 合格奪取! 中国語検定3級トレーニングブック」は筆記問題編とリスニング問題編に分かれており、それぞれ強化したいパートで選べるような内容になっています。筆記問題編とはいえ、音声もついていてダウンロードできるのはうれしい特徴です。本書には声調別組み合わせ表や必須単語リストも巻末にあるため、辞書なしで本書の内容のほぼすべてを理解できる構成になっています。文法の解説も詳細に載っており、参考書代わりになる内容になっています。
本書と合わせてリスニング問題編も購入しておけば、中国語検定3級の対策は問題ないでしょう。
キクタン中国語【初中級編】中検3級レベル
中国語検定3級に出てくる単語を集中的に覚えたいのであれば、「キクタン中国語【初中級編】中検3級レベル」がおすすめです。例文もよくできているので、例文と合わせて一緒に覚えてしまいましょう。
改訂版は2021年12月に出版されており、最新の出題傾向に合わせた内容になっており、中国語検定3級レベルに必須となる896語+αを収録しています。キクタンシリーズの特徴である「目」と「耳」を使って同時に単語を覚える「チャンツ」発音で苦手な中国語の発音と声調を効率よく学習できます。
中国語検定公式の「中検3級試験問題」シリーズ
中国語検定協会から出ている「中検3級試験問題」は、過去の問題の解答と詳しい解説がついた公式の試験対策テキストです。解説の中には出題の狙いや解答のポイントが詳しく載っています。
中国語検定で出題される問題の特徴として、HSK試験では問われない「翻訳能力」が挙げられます。そのため、中国語検定3級の筆記パートには中訳問題があり、ただしい翻訳能力が求められます。この中訳問題対策には中国語検定協会の公式サイトからダウンロードできる過去問をしっかり復讐することで対策しておきましょう。
また、過去問を解くことによって過去の傾向を把握できますので、試験直前になったら過去数回分の問題を解いておくことをおすすめします。過去問を解く際は頻出傾向の問題やクセなどを意識し、それぞれのパートにかかった時間を測れば試験当日になって時間に追われることもなくなります。
中国語検定3級のテキストに関してよくある質問
中国語検定3級のテキストに関してよくある質問をまとめました。
- 中国語検定4級を飛ばしていきなり3級を受けたいけど、どんなテキストがおすすめ?
- リスニングと筆記の両方のカバーできる過去問題集がおすすめです。中国語の知識にある程度自信がある方は、とにかく中国語検定の問題方式に慣れるため、過去問をたくさん解くようにしましょう。
- 中国語検定3級の筆記が苦手です。どんなテキストを選んで勉強するべきですか?
- 筆記では、文章を読むスピードや文法の基礎が問われます。改めて文法事項を見直すために、中国語の基礎を固められるテキストをじっくり読み込むことをおすすめします。
まとめ
中国語検定3級のレベルは「脱・初心者」が目安になっています。中国語検定4級に合格したから次は3級を受けよう、と思ってもぶっつけ本番では簡単に合格できません。
今回の記事は、中国語検定3級に短期間で効率よく合格できるようにするための厳選したテキストを紹介してきました。独学の基本は「同じテキストを繰り返し読み込むこと」が大切です。特に中国語検定はピンインや声調の問題も多く出題されます。
そのため、今回紹介したテキストを丸暗記するくらいの意気込みで臨んでいくといいでしょう。