中国語の資格一覧を種類別に比較!履歴書におすすめなのは?

中国語の試験はたくさんの種類があります。

中国語の試験はまだまだ受験人数が少なく、その対策法もしっかりと確立されているわけではありません。

この記事では、各種中国語試験のポイントを紹介します!

この記事の著者

ゆうきの中国語

ゆうき

yuki

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ブログやYouTubeで中国語についての情報を発信しています。YouTubeとWeiboを使って中国語を独学しました。中国語が好きです。2019年4月HSK6級・2019年9月〜2020年1月復旦大学へ留学。現在、中国語検定準1級目指して勉強中!

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中国語の資格の種類一覧

中国語検定HSKHSKKBCTTECCYCTC.TEST通訳案内士TOCFL
実用性
使用言語標準中国語標準中国語標準中国語標準中国語標準中国語標準中国語標準中国語標準中国語台湾華語
体感難易度高い高い普通低め低め低め普通激ムズ高い
重要分野 単語リスニング会話単語会話文法会話総合力単語
レベル段階6段階6段階3段階2段階スコア制5段階2段階1種類6段階
履歴書に書く基準3級4級中級中級450点3級C級合格B2
成績証明有効期間2年2年2年2年2年2年無期限5年毎更新2年
年間試験回数3回11回7回4回3回2回3回1回6回
運営組織日本中国語検定協会中華人民共和国教育部中華人民共和国教育部全日本中国語教育協会株式会社 空間概念研究所全日本中国語教育協会語文研究社日本政府観光局国家中国語能力試験推進委員会
中国語の資格の比較表


中国語の試験は独特な種類があって、自分の目的によって受けるべき試験が違います。

まずは試験の特徴を確認しましょう。

中国語検定

正式名称中国語検定試験
年間試験回数3回
レベル6段階(準4級/4級/3級/2級/準1級/1級)
年間受験者数26,760人(2021年)
重要分野単語・文法
有効期間2年
受験料金3,500円〜11,800円
運営組織日本中国語検定協会
中国語検定の概要

中国語検定とは日本中国語検定協会が主催する日本国内向けの中国語の試験です。

検定試験というのは知名度があるので、中国語を知らない人に対してもある程度のインパクトを与えることができます。

中国語検定では文法が重視されるので、中国語の基礎づくりにぴったりです。特に初心者さんは、最初に勉強する試験として中国語検定を選ぶのがおすすめですよ。

中国語検定は3級以上で履歴書に書くのがおすすめです。

3級であれば中国語の基礎ができているレベル、2級であれば翻訳事務の仕事ができるレベルです。もし1級を持っていたら、履歴書を見せてドン引きされる可能性もありますね。それくらい、1級は難しい試験です。

HSK(汉语水平考试)

正式名称汉语水平考试
年間試験回数11回
レベル6段階(1級/2級//3級/4級/5級/6級)
年間受験者数39,219人(2021年 日本のみ)
重要分野全般
有効期間2年
受験料金3,740円〜9,790円
運営組織中華人民共和国教育部
HSKの概要

HSKは海外に対して影響力のある資格です。

HSKの特徴はリスニングの放送が1回だけであることです。そのためリスニングを苦手とする日本人は、リスニングの点数が低くなりがちで、それによって不合格になるパターンが多いです。

逆に筆記に関しては漢字圏の日本人は有利な立場で、筆記での点数はとりやすく感じます。

採点は中国本部で行われるので、全体的に問題のチョイスが中国っぽいです。HSKの試験は問題構成が独特なので、過去問は絶対に経験しておいた方が良いです。

中国の大学へ留学するにはHSK5級以上が必要です。

HSKK

正式名称HSK口試
年間試験回数7回
レベル3段階(初級/中級/上級)
年間受験者数不明
重要分野発音
有効期間2年
受験料金5,610円/6,710円/7,810円
運営組織中華人民共和国教育部
HSKKの概要

HSKKとは、HSKと同じく中国政府の教育部が運営する中国語の資格試験です。

HSKでは筆記と聞き取りしかテストすることができないため、会話力に関しては自分のレベルを測ることができません。そこでHSKKという試験を設け、会話力に特化した「スピーキング版HSK」を運営することになりました。

HSKKは会話力の試験の中でも特に効力が強いので、会話力の資格を持ちたい人におすすめです。

BCT(商务汉语考试)

正式名称商务汉语考试
年間試験回数4回
レベル2段階
年間受験者数不明
重要分野単語・文法
有効期間2年
受験料金5,000円/8,500円
運営組織全日本中国語教育協会
BCTの概要

BCTとは、ビジネス中国語に特化した中国語の資格試験です。

一般的な中国語の試験では、日常会話の問題がよく出題されます。しかし、中国語を勉強する人の中でもビジネスのために勉強している人は多いでしょう。

そのような人にとっては、ビジネスシーンにおいてよく使われるビジネス中国語をどれだけ知っているかが非常に重要な指標となります。

ビジネス中国語を学ぶ人材として、企業から取得を命じられる場合もあるため、ビジネス中国語に関わる人は一応チェックしておきましょう。

TECC(中国語コミュニケーション能力試験)

正式名称中国語コミュニケーション能力検定
年間試験回数3回
レベルスコア制
年間受験者数約3,000人
重要分野会話
有効期間2年
受験料金7,590円
運営組織株式会社 空間概念研究所
TECCの概要

TECCは会話能力をテストする試験です。
TECCでは日常的に使われる中国語や、会話で頻出する用法についての知識が求められます。

TECCは中国語検定、HSKよりも知名度が低い資格です。
今の所、TECCが必須の企業案件は見たことがありません。

この資格を持っている人もかなり少ないですが、中国語オタクのみなさんは、もちろんチャレンジしますよね?

yuki

いつか受けてみようかなぁ

新小中学生向け中国語検定試験(YCT)

正式名称新小中学生向け中国語検定試験
年間試験回数2回
レベル5段階(1級/2級/3級/4級/5級)
年間受験者数不明
重要分野単語
有効期間2年
受験料金3,000円/4,000円
運営組織全日本中国語教育協会

YCTは小・中学生向けの中国語試験です。中国政府公認でHSKの子供向けといった感じです。

YCTの最高レベルは4級で、これはHSK3級レベルに該当します。
資格の認知度は高くないので、子供のモチベーションのために受験することをおすすめされています。

C.TEST

正式名称実用中国語レベル認定試験
年間試験回数3回
レベル筆記2段階(A-D/G)、会話1段階
年間受験者数不明
重要分野全般
有効期間無期限
受験料金4,500円/3,500円/3,500円
運営組織語文研究社
C.TESTの概要

C.TESTとは、北京語言大学漢語試験研究センターが運営する中国語の試験です。中国語の会話力を測ることができます。

HSKやHSKKは留学を目指す人に人気なのに対して、C.TESTは日本国内で中国語を学んでいる人に支持されています。

知名度こそ高くないものの、中国語の会話力をテストできる貴重な資格です。

中国語全国通訳案内士

正式名称中国語全国通訳案内士
年間試験回数1回
レベル1種類
受験者数343人(2021年)
重要分野全般
有効期間5年
受験料金11,700円
運営組織日本政府観光局
中国語全国通訳案内士の概要

中国語通訳案内士は、中国語の資格の中で最難関の資格です。

通訳案内士の試験では、中国語の試験に加えて歴史、社会の試験、さらに超難関の面接試験があります。

通訳案内士の試験はめちゃくちゃ難しいのに、通訳案内は資格なしでも商売可能になりました。
通訳案内士の年収は良くて400万円、だいたいは副業でやっているみたいです。

TOCFL

正式名称華語文能力測験
年間試験回数2回
レベルBand A(入門・基礎級), Band B(中級), Band C(上級)
年間受験者数不明
重要分野3,483人(2019年)
有効期間2年
受験料金5,000円
運営組織国家中国語能力試験推進委員会
TOCFLの概要

TOCFLとは、「Test of Chinese as Foreign Language」の略称で、台湾で使われている中国語の試験です。

台湾留学の際にはHSKではなく、TOCFLが必要になるので、台湾留学を目指す人はTOCFLを受験しましょう。

目標に合わせた中国語の資格を選択すべき理由


先ほど紹介したように、中国語の試験は目的に合わせて必要な資格が変わってくるのでその特徴を理解しておくことが必要です。詳しい紹介は別のページに書いていますが、ここでは特に重要な違いだけまとめます。

中国語検定は日系就職、HSKは海外留学など

中国語検定は日本向け、HSKは海外向けだと覚えておきましょう。

中国語検定は日本独自の試験だけど、検定という名前は有名で日本国内での知名度は高いです。
理系就職なら3級、ビジネス応用ができるのは2級からが多いです。

HSKは世界中で実施されているが日本人の知名度は低く、しかもレベルも6級が1級より上で検定試験との数字の序列が逆なので勘違いされやすいのが難点ですね。

中国へ留学するときは理系大学で5級、文系大学で6級が必要です。

中国人とのコミュニケーションを考えると6級くらい欲しいところですが、HSKは読み書きが重視される試験なので6級を持っていても現地で通用するかはわかりません。

中国語だけに特化するのは効果が薄い

就活を考えて中国語の資格を狙うのなら、中国語以外のスキルも忘れないようにしましょう。

今の中国市場で動く企業の方々に話を聞いてみたところ、「中国語だけできる人よりも、プラスアルファの能力があるとさらに良い」という回答でした。

中国語は中国人の方が圧倒的に流量だし、中国とのやりとりもスムーズにできるので中国語の勝負では我々日本人は勝てません。
それよりも、日本から中国へ発信する方向性なら中国人は手が出しにくいため、日本人で中国語が得意な人が採用されます。

中国語の資格試験で必要な勉強


中国語の試験にはいくつか種類がありますが、共通した対策があるので、まずはその特徴を確認しましょう。

問題構成を理解する

中国語の試験を受けるときは、必ず過去問を解くようにしましょう。

中国語の試験では過去問と問題構成が同じで、似たような問題が出されることがよくあります。

特に中国語検定は問題がたくさん公開されているので、過去10年分見てみると毎年出題されている問題さえあります。

中国語の試験はレベルに余裕があっても時間ギリギリになることが多く、過去問で時間配分を確認することは超重要なんです。

上級試験になればなるほどマニアックな問題もあり、「誰がわかるねん」ってやつは捨てる癖をつけておいたほうがお得です。

効率よく合格するなら単語を覚える

中国語の試験対策で一番重要なのは単語の学習です。

中国語の試験では文脈上意味がわかっても、「状況に応じた正しい単語」を見分けることも必要なスキルです。
特に似たような意味の単語は、使う状況も確認しておきましょう。

MEMO
【例】还是或者
还是=疑問文での「あるいは」
或者=肯定文での「あるいは」

これらの単語は過去問を解いて復習したり、参考書で徹底的に特化した勉強をするのが効率的です。

ただしHSK5級以上に関しては余計な単語も多く範囲に含まれているため、過去問題集をやるのがおすすめです。

リスニング対策は過去問のCD

これは僕の持論ですが、リスニングに特化した勉強はする必要もありません。

中国語のリスニングが難しい理由は、声調に慣れていないこと、単語を知らないことの2つの原因があります。

つまり、中国語のリズムを掴んで、単語を覚えれば大体の聞き取りはできるようになります。
しかも中国語の試験は筆記と出題単語が被っているので、さらに聞き取りは簡単です。

まずは過去問の解答を見て、リスニングのスクリプトが理解できるか考えてみましょう。
ここでわからない単語があると絶対に聞き取りできないので、単語の確認をしましょう。

yuki

リスニングを本気で伸ばすなら、ディクテーションをやるべきです。

中国語の資格まとめ

この記事では、中国語の資格についてまとめました。

中国語の試験は主に以下の9つの種類があります。

それぞれに良さがあるので、ぜひ目標を立てて頑張りましょう!