中国語の試験は主に以下の4つの種類があります。
中国語の試験はまだまだ受験人数が少なく、その対策法もしっかりと確立されているわけではありません。
この記事では、各種中国語試験のポイントを紹介します!
yuki
資格名 | 実用性 | レベル | 特に重視 | 中国語 | 履歴書 | 海外利用 |
---|---|---|---|---|---|---|
中国語検定 | ★★★★★ | 6段階 | 単語/文法 | 簡体標準中国語 | ◎ | △ |
HSK(汉语水平考试) | ★★★★★ | 6段階 | 文法/リスニング | 簡体標準中国語 | ◎ | ◎ |
TECC(中国語コミュニケーション能力試験) | ★★ | スコア表示(0~100) | 会話 | 標準中国語 | △ | ◯ |
中国語全国通訳案内士 | ★★★ | 合否 | 翻訳/スピーチ | 標準中国語 | ◎ | ◯ |
新小中学生向け中国語検定試験(YCT) | ★ | 5段階 | 単語/文法 | 簡体標準中国語 | △ | △ |
中国語の資格試験の種類と傾向
中国語の試験は独特な種類があって、自分の目的によって受けるべき試験が違います。
まずは試験の特徴を確認しましょう。
中国語検定
- 日本国内向けの試験
- 文法の勉強に最適
中国語検定は日本国内の企業に対してかなり効果のある資格です。
検定試験というのは知名度があるので、中国語を知らない人に対してもある程度のインパクトを与えることができます。
中国語検定では文法が重視されるので、中国語の基礎づくりにぴったりです。
yuki
HSK(汉语水平考试)
- 海外向けの試験
- 広く浅い勉強が必要
HSKは海外に対して影響力のある資格です。
HSKの特徴はリスニングの放送が1回だけ、そして問題文も全て中国語であることです。
そして採点は中国本部で行われるので、全体的に問題のチョイスが中国っぽいです。
HSKの試験は問題構成が独特なので、過去問は絶対に経験しておいた方が良いです。
中国の大学へ留学するにはHSK5級以上が必要です。
TECC(中国語コミュニケーション能力試験)
TECCは会話能力をテストする試験です。
TECCでは日常的に使われる中国語や、会話で頻出する用法についての知識が求められます。
TECCは中国語検定、HSKよりも知名度が低い資格です。
今の所、TECCが必須の企業案件は見たことがありません。
この資格を持っている人もかなり少ないですが、中国語オタクのみなさんは、もちろんチャレンジしますよね?
yuki
中国語全国通訳案内士
中国語通訳案内士は、中国語の資格の中で最難関の資格です。
通訳案内士の試験では、中国語の試験に加えて歴史、社会の試験、さらに超難関の面接試験があります。
通訳案内士の試験はめちゃくちゃ難しいのに、通訳案内は資格なしでも商売可能になりました。
通訳案内士の年収は良くて400万円、だいたいは副業でやっているみたいです。
yuki
新小中学生向け中国語検定試験(YCT)
YCTは小・中学生向けの中国語試験です。中国政府公認でHSKの子供向けといった感じです。
YCTの最高レベルは4級で、これはHSK3級レベルに該当します。
資格の認知度は高くないので、子供のモチベーションのために受験することをおすすめされています。
目標に合わせた中国語の資格を選択すべき理由
先ほど紹介したように、中国語の試験は目的に合わせて必要な資格が変わってくるのでその特徴を理解しておくことが必要です。詳しい紹介は別のページに書いていますが、ここでは特に重要な違いだけまとめます。
中国語検定は日系就職、HSKは海外留学など
中国語検定は日本向け、HSKは海外向けだと覚えておきましょう。
中国語検定は日本独自の試験だけど、検定という名前は有名で日本国内での知名度は高いです。
理系就職なら3級、ビジネス応用ができるのは2級からが多いです。
HSKは世界中で実施されているが日本人の知名度は低く、しかもレベルも6級が1級より上で検定試験との数字の序列が逆なので勘違いされやすいのが難点ですね。
中国へ留学するときは理系大学で5級、文系大学で6級が必要です。
中国人とのコミュニケーションを考えると6級くらい欲しいところですが、HSKは読み書きが重視される試験なので6級を持っていても現地で通用するかはわかりません。
中国語だけに特化するのは効果が薄い
就活を考えて中国語の資格を狙うのなら、中国語以外のスキルも忘れないようにしましょう。
今の中国市場で動く企業の方々に話を聞いてみたところ、「中国語だけできる人よりも、プラスアルファの能力があるとさらに良い」という回答でした。
中国語は中国人の方が圧倒的に流量だし、中国とのやりとりもスムーズにできるので中国語の勝負では我々日本人は勝てません。
それよりも、日本から中国へ発信する方向性なら中国人は手が出しにくいため、日本人で中国語が得意な人が採用されます。
中国語の資格試験で必要な勉強
中国語の試験にはいくつか種類がありますが、共通した対策があるので、まずはその特徴を確認しましょう。
問題構成を理解する
中国語の試験を受けるときは、必ず過去問を解くようにしましょう。
中国語の試験では過去問と問題構成が同じで、似たような問題が出されることがよくあります。
特に中国語検定は問題がたくさん公開されているので、過去10年分見てみると毎年出題されている問題さえあります。
中国語の試験はレベルに余裕があっても時間ギリギリになることが多く、過去問で時間配分を確認することは超重要なんです。
上級試験になればなるほどマニアックな問題もあり、「誰がわかるねん」ってやつは捨てる癖をつけておいたほうがお得です。
範囲の単語を覚えまくる
中国語の試験対策で一番重要なのは単語の学習です。
中国語の試験では文脈上意味がわかっても、「状況に応じた正しい単語」を見分けることも必要なスキルです。
特に似たような意味の単語は、使う状況も確認しておきましょう。
还是=疑問文での「あるいは」
或者=肯定文での「あるいは」
これらの単語は過去問を解いて復習したり、参考書で徹底的に特化した勉強をするのが効率的です。
リスニング対策は過去問のCD
これは僕の持論ですが、リスニングに特化した勉強はする必要もありません。
中国語のリスニングが難しい理由は、声調に慣れていないこと、単語を知らないことの2つの原因があります。
つまり、中国語のリズムを掴んで、単語を覚えれば大体の聞き取りはできるようになります。
しかも中国語の試験は筆記と出題単語が被っているので、さらに聞き取りは簡単です。
まずは過去問の解答を見て、リスニングのスクリプトが理解できるか考えてみましょう。
ここでわからない単語があると絶対に聞き取りできないので、単語の確認をしましょう。
yuki
中国語の資格まとめ
この記事では、中国語の資格についてまとめました。
中国語の試験は主に以下の4つの種類があります。
yuki
資格名 | 実用性 | レベル | 特に重視 | 中国語 | 履歴書 | 海外利用 |
---|---|---|---|---|---|---|
中国語検定 | ★★★★★ | 6段階 | 単語/文法 | 簡体標準中国語 | ◎ | △ |
HSK(汉语水平考试) | ★★★★★ | 6段階 | 文法/リスニング | 簡体標準中国語 | ◎ | ◎ |
TECC(中国語コミュニケーション能力試験) | ★★ | スコア表示(0~100) | 会話 | 標準中国語 | △ | ◯ |
中国語全国通訳案内士 | ★★★ | 合否 | 翻訳/スピーチ | 標準中国語 | ◎ | ◯ |
新小中学生向け中国語検定試験(YCT) | ★ | 5段階 | 単語/文法 | 簡体標準中国語 | △ | △ |
それぞれに良さがあるので、ぜひ目標を立てて頑張りましょう!